ドバイ金融地区(Dubai Financial Centre、以下DIFC)のギャラリー「エンプティー・クォーター(Empty Quarter)」で3月19日、アラブ首長国連邦(以下、UAE)の初代大統領ザイード・ビン・スルターン・アル・ナヒヤーン(Sheikh Zayed Bin Sultan Al Nahyan、以下ザイード)の生誕100周年を記念した「Year of Zayed」写真展が始まった。
2018年はザイードの生誕100周年の年となり、世界最高層ビル「ブルジュ・カリファ」で行われたカウントダウンレーザーショーでも「Year of Zayed」と書かれたロゴマークが発表されるなど、国を挙げてのお祝いが各所で行われている。ザイードは、1971年にアブダビ首長国を含む6首長国(翌年にラス・アル・ハイマが参加して7首長国)での連邦結成を提唱し、独立から死去まで30年以上UAE大統領を務め、「UAEの父」といわれ現在も国民に愛される。
同イベントではザイードの生前の写真を展示、販売。建国当時の砂漠地帯が広がるUAEの様子や、イランやエジプトなどの近隣諸国との外交の様子、ザイードが家族に囲まれた様子など貴重な写真の数々からUAEの歴史を知ることもできる。
会場のエンプティー・クォーターは、DIFCのアートギャラリーが並ぶゲートビレッジエリアにあり、さまざまな写真展をこれまでに開催した。マネジャーのセバスチャン・エビンガウスさんは「国の大事な記念イベントの一部となるので、準備を念入りに行った。UAE人以外の人たちにも、ザイードの生前のさまざまな表情や日常が写し出された写真から彼の活躍を見てもらいたい」と話す。
同展のスポンサーの1社、インティサール・ジュエル(Intisars Jewels)の代表で、ジュエリークリエーターのシェイカ・インティサール・アル・サバー(Sheikha Intisar Al Sabah)さんは、イベントのために特別なジュエリーを発表した。ダイヤモンドや18金を使用したブレスレットはUAEの国旗の色をデザインしており、値段は13万4,000ディルハム(約400万円、販売は同展期間中のみ)。同ブランドは特別基金を立ち上げており、戦争の影響を受けた女性たちの支援を目的としている。期間中の売り上げは、全額寄付される予定。
営業時間は10時~19時。入場無料。金曜・土曜定休。5月19日まで。