夏の祭典「ドバイ・サマーサプライズ」が9月5日に終了し、ドバイ中で秋のイベントが始まり出しており、アートシーンが盛り上がるのはこの時期で、街中のギャラリーで新たな展覧会が始まり芸術の秋の到来を感じさせる。
ドバイの美観地区であるバスタキヤにあるXVA Galleryでは12日~10月21日、日系アメリカ人アーティストのコリーン・キグリーさんの「サーチング・フォー・オプティカル・ワンダー(Servhing for Optical Wonder)」が開催される。
キグリーさんは東京芸術大学を卒業後、米国やイタリア、UAEで主に活動してきた。同展では、イスラムデザインの幾何学模様を生かした、独特の発色の良い色を用いた作品を展示。12日にはオープニングイベントが行われ、ハープやフルートによる演奏プログラムも予定する。
バスタキヤは、もともと伝統的なアラブ様式の家々の密集した地域。狭い通路と、砂漠の民の英知を結集し暑さ対策を建築に取り入れたウインドタワーが特徴的。その中にあるXVA Galleryをはじめとして、昨今のドバイ・アートシーンの発信地となっている。
アル・クオーズ工業地区の一角を改造し、旧倉庫をアート集積地として改良したアル・ザーカル・アベニュー(Alserkal Avenue)では13日~19日、4人の現代アーティストによる「Uターン禁止サイン」をテーマとした展覧会を開催。
同アベニューのアートスペース「A4スペース」では14日18時から1日だけのギャラリー・ナイトが開かれ、シリアやパレスチナといった中東各地のアーティストの作品を展示する。
ドバイにおいて最新アート・スポットは、ドバイ国際金融センター(DIFC)内のギャラリー地区だ。イラク系英国人サバア・アルビリさんのアラビア語のカリグラフィー・アート99作品を10日まで展示していたアイヤム・ギャラリー(Ayyam Gallery)では15日から、シリア人アーティスト、モハナッド・オラビ(Mohannad Orabi)さんの「ファミリー・ポートレート(Family Portrait)」を開催。モノクロのタッチで描かれた家族のポートレート作品を展示する。