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ドバイで国際食品展示会「ガルフード」開幕 日本企業の出展も増加

ジェトロ主催の日本パビリオン

ジェトロ主催の日本パビリオン

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 ドバイワールドトレードセンターで2月18日、中東最大級の国際食品展示会「ガルフード(Gulfood)」が開幕した。今年で23回目の開催となる。除幕式にはハムダーン副首長兼アラブ首長国連邦(UAE)財務大臣も臨席した。

Agristream Kimura Farmのコンフィチュール「時の雫」 日本産果物のおいしさをアピール

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 今年も120カ国以上の国ごとのパビリオンが設けられ、飲料や油、肉類、健康食品など8つの食品分野に分かれてブースが構えられた。出展社数は5000社に及び、5日間にわたる開催期間中に9万7000人近くの来場者が見込まれる。

 大手金融コンサルタント会社KPMGの調査によると、UAEの食品市場は2018年には132億米ドルに達すると報告されており、今後の市場規模拡大が見込まれる地域への足掛けとして同イベントへの出展社数も昨年よりさらに増加した。今年は新たに「ガルフード・ディスカバー・ゾーン」として、発売開始となった新製品を集めたラウンジも設けられた。

 日本からは日本貿易振興機構(ジェトロ)が設置する日本パビリオンや個別ブースを含め、30の企業や自治体などが出展した。

 わさびやドレッシングを扱う万城食品では、すしを中心とした和食のイメージが強いわさびを洋風に味わってもらうため、製品の「あらぎりわさび」をクリームチーズに和えて提供し、訪れた外国人からは好評を得た。海外事業部マネジャーの横谷さんは「ドバイの代理店Kami Tradingと協力して、レストランへの業務用わさびの卸売販売を今後実施する予定。日本食だけに限らず、例えばワインに合うような食べ方も提案して、多国籍レストランへの販売も広げていきたい」と話す。

 今回初出展となるAgristream Kimura Farmは宮崎県に本社を置き、夫婦で生産から加工まで主に手作業で行うコンフィチュール「時の雫」を展示。木村幸司社長が10年前にサラリーマン生活を辞め、宮崎県で農地探しから始め現在に至る。近年ドバイでも認知度が上がっている「ゆず」に加え、宮崎産の「マンゴー」や「金柑」などのコンフィチュールで、日本ならではの味を提供した。「ドバイでは高級ホテルでの朝食用に提供できないか検討している。国際味覚審査機構から3つ星を受賞しているこの味をもっとたくさんの地域で広めたい」と木村さんは話す。

 開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場料は400AED。今月22日まで。

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